オリジナルの健康食品・サプリメントを作るには?!?
~初心者向け製造OEM企業の選び方~

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ポイント

  • サプリメントの製造OEM企業は100社以上あって各社得意不得意がある
  • 自社で製造設備を持っていないOEM企業もある!

日本での健康関連食品市場は毎年プラス成長を続けており、現在は1.5兆円を超える巨大マーケットとなっています。そのなかで大半を占めるサプリメント市場については、新規参入企業も増え続けており、爆発的な成長が望める商品カテゴリーも多数存在しているんです。

NMNやCBDなど新しい素材なども登場して、ますます盛り上がって行きそうなサプリメント市場ですが、商品開発を検討するうえで不可欠な製造OEM企業の選び方についてまとめてみたので参考になればと思います。

 

サプリメント商品開発の流れは??

オリジナルのサプリメントをゼロから作ろうとした場合、大雑把な流れとしては下記のようになります。実際に商品設計が固まって、製造を依頼してから商品が納品されるまでの期間は、超特急で1ヶ月程度やってくれるところもありますが、初回製造時については資材、原料の仕入れ期間や工場の混み具合にもよりますので、最短で3ヶ月程度見ておいたほうがよいでしょう。

商品企画 → 製造OEMを選定 → 試作製造 → 本製造 → 納品

サプリメントOEM企業を選ぶ際のポイント

日本のサプリメントOEM企業は100社以上存在していますが、その違いについての比較情報が殆ど見つかりませんでした。ただ、OEM企業を選ぶポイントがまとめられていましたので、その中から経験上、特に重要と思う項目順にさらに絞り込んで説明します。

まず

  • 自社工場をもっているかどうか
  • 商品企画開発力があるかどうか

この2つは絶対的に重要です。

自社工場を持っていない企業は「ファブレス企業」と言って、商品企画を行って中間マージンを得ている会社です。ファブレスを通して製造した場合、単純に商品原価があがります。

商品企画力というのは、例えば

「どの原料に信頼できる科学的エビデンスデータがあるか?」
「どの成分をどの程度入れたら、どんな効果効能が謳えるか?」
「複数成分を配合する際の組み合わせ相乗作用」

などをサラッと答えられる人材がいる企業かなと思います。独自性のある、商品力のある製品を作りたい場合は、少なくとも原料に関する英語論文を読めるレベルの人材は不可欠になってきます。最近はこの程度の人材は工場で抱えている事が殆どですので、わざわざファブレス企業に依頼する必要はありません。なお、企業のHPに工場設備に関する情報を掲載している企業はファブレスでは無い可能性が高いです。

次に

  • 取り扱い原料が豊富かどうか
  • 目的の商品を作れる設備を持っているかどうか

が重要ですが、OEM企業が既に目的の原料を大量に扱っている場合は、仕入れの関係で原料コストが安くなる可能性があるという視点です。逆をいえば、目的の原料が決まっているなら、その原料会社にOEMを紹介してもらうのが良いかと思います。

サプリメントの製造設備に関しては、例えばソフトカプセルなのかハードカプセルなのか、打錠なのか、色々タイプがあり、それぞれ必要な設備が異なります。なので、自社工場で目的の設備を持っているところに依頼するのが望ましいですが、製造ロットが小さいうちは価格差は殆どありませんので、それほど気にする必要はないかと思います。

ネットを調べていると、どこのOEM企業も「小ロット対応可」「低価格」「製造品質」「独自原料有」を謳っていますが、正直この辺はあんまり差が無いので比較対象として気にする必要は無いです。

例えば、製造ロットについては、製造設備や仕入れ原料の関係があるので、企業間で製造の最小ロットには大きな差はでません。価格についても、どこに頼んでも±20%程度で同じような価格がでてくると思います(この差はロットが拡大した際に無くなったり交渉で逆転したりする必要はありません。途中で企業を変えることも可能です)。製造品質についても、日本での製造については差はどこに依頼しても一定以上のクオリティーで、問題無いでしょう。品質管理基準についてはISOとかGMPとか色々ありますが、GMP基準を満たした工場であれば問題無いかと思います。独自原料については、むしろそれを使うことで、OEM製造会社から縛られて柔軟性が無くなりますので、よほどの優れた原料でもない限り扱うのはおすすめしません。

 

<参考>

EC・通販企業がサプリメント、化粧品OEM先を選ぶ7つのポイント

サプリメントのOEM先を選ぶ際に注意すべき3つのポイントと費用感

結局どこに依頼するのがいいの?

結論を言うと、

・特定の原料を中心に開発する視点
 原料を大量に取り扱っている企業

・製造コストの視点
 自社で工場をもっている

・商品設計にこだわる視点
 商品開発力のレベルが高い人材がいる

といった感じになるかと思います。


質問のある方や、サプリメントのOEM探しで悩んでいる方は、ぜひ下記お問い合わせフォームにてご連絡ください。

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